日々刻々と変化するトレンド。そう聞くと「ファッション」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかしファッションだけではなく、実は「採用手法」のトレンドも、時代とともに大きく移り変わっています。

日本で初めての求人誌が創刊されたのは、なんと約60年も前のこと。そこからいったい、日本の採用はどのように変化してきたのでしょうか?
若い世代の方にとっては新鮮な発見があり、ベテラン人事の方にとっては懐かしく振り返られる、日本の採用トレンドの歴史を紐解きます。

図解!日本の求人の歴史

1967

日本初の求人誌創刊!

高度経済成長期の中、
学生向け求人誌『アルバイトニュース速報』が創刊。

1967
1980

雑誌・折り込み広告の時代 

終身雇用制度が崩れ、女性の社会進出が進む。
・女性向け求人誌『とらばーゆ』
・就職情報誌『毎日就職ガイド』
・中途採用求人誌『B-ing』
・アルバイト情報誌『FromA』
などが次々に創刊されました。

1980
1993

バブル崩壊後、就職氷河期に

1993
1995

WEBサイトの出現

Windows95が発売。一般家庭にインターネットが広まりはじめ、
オンラインでの就職紹介サービスがスタート。

1996 現『リクナビ』『リクナビNEXT』開始

1995
2000

 WEBサイト全盛期

次々と求人サイトがOPEN!
求職活動もオンライン化し、サイトを通じての応募が一般的に。

2000 現『[en]転職』が大幅リニューアル
現『マイナビ』 がスタート

2000

フリーペーパー人気も上昇!

1998年に『タウンワーク』が創刊。その後多くの媒体が発売され、
2020年代になると、街中に多くの求人誌用ラックが並びました

2006

氷河期から一転、売り手市場へ変化

景気回復にともない、企業が採用枠を拡大
応募数が減り内定辞退が増え、「内定者フォロー」にも頭を悩ませました

2006
2008

リーマンショック

「内定取り消し」「日雇い派遣」が社会問題化
再び買い手市場へと変化しました

2008
2010

スマホでお仕事探しが主流に

スマホが急激に普及。
手のひらで情報が収集できる時代に。

スマホ向けアプリのサービスが開始
2010  『バイトルドットコム』 
2012  『マイナビバイト』 

2010
2015

 『求人検索エンジン』の拡大

2012 リクルートによる『Indeed』開始
2015 『求人ボックス』『スタンバイ』サービス開始

2010年代半ばから後半にかけて、数ある求人サイトをまとめて検索できる『求人検索エンジン』が主流に。
よりお仕事探しが簡単になりました。

ユーザーが広告をクリックするごとに費用が発生する、『クリック課金型』の求人広告が増加!

2015

アベノミクスによる景気回復と「空前の人手不足」

有効求人倍率は右肩上がりで伸び続け、
2017年にはバブル期を超える1.5倍を記録
応募を「待つ」のではなく、スカウト型の採用が広まりました

2020

スキマバイトの広がり

2018『タイミー』サービス開始
2019『シェアフル』サービス開始

2020年代に入り、すぐに給与がもらえて、空いた時間を利用して働ける「スキマバイトが」新たな選択肢として広まりました。

2020

オンラインでの選考・SNS求人が当たり前に

コロナ禍で対面面接が不可能になり、以降WEBでの選考が当たり前に
そしてSNSでの求人活動も広がり、人事担当の仕事にも変化が・・・!

2022

会話型生成AIが登場!!

「ChatGPT」の一般向け無料公開を皮切りに、
複数のIT企業が参入し、一気にAIの普及が進む

2022
現在

採用もAIの時代へ

求人・採用においてもAIを活用したサービスが次々と発表。
AIで『求職者』と『求人情報』をマッチングし『必要な人に必要な情報を』届ける、という考え方が広がっています。

2024 『IndeedPlus』提供開始
2025 engage 『プレミアムAIスカウト』開始

現在

時代とともに変化する「求人」のカタチ

求人情報の伝え方は、社会の変化とともに大きく進化してきました。
まずは1967年、日本初の求人誌『アルバイトニュース速報』が創刊され、「求人情報をメディアとして届ける」という新しい流れがスタート。その当時は、求人情報は雑誌や折り込み広告で提供され、“お金を出して手に入れるもの”でした。

インターネットの登場で一気に変化

その後1990年代後半になると、インターネットの急速な普及とともに、求人情報の提供方法も大きく転換します。
1996年には後の「リクナビ」が登場し、求人情報のオンライン化が本格的にスタート。このように、各社が求人サイトを立ち上げ、デジタルでの求人活動が加速しました。

2000年代に入ると、自宅にいながら簡単に仕事を探せるようになり、エントリーや面接予約もオンラインで完結できるようになりました。また同時期には無料のフリーペーパーが広まり、求人情報は”無料で手に入るもの”へと変化しました。

そして2010年以降、スマートフォンの普及により、求人との出会いはさらにカジュアルに

求職者が自分で探すだけでなく、「あなたに合った企業」を提案してくれるマッチング型サービスや、企業からのスカウトサービスも一般的になりました。
2015年以降は求人検索の精度や利便性がさらに向上し、「待っているだけで仕事情報が届く時代」へと進化しています。

検索不要の時代へ。AIマッチングと、日常に溶け込むSNS求人

そして、2024年には「Indeed Plus」などの新しい求人サービスが登場し、求人市場のデジタル化が加速。
AIを活用したマッチングはますます精度を高め、求職者と企業の出会い方に大きな変化をもたらしました。

そして、このデジタル化の流れの中で、InstagramなどのSNSを活用した「SNS求人」が当たり前の選択肢となっています。

これまでの求人が「条件」で探すものだったのに対し、SNS求人は企業の日常や働く人の想いを可視化する「共感」の採用です。SNSによってオフィスの空気感がタイムラインに流れてくることで、求職者は履歴書を送る前に、その企業で働く自分をリアルに想像できるようになりました。

求職者には嬉しい、でも企業には悩ましい時代

求職者にとっては、かつてのように自ら情報を探しに行かずとも、AIが自分に最適な仕事を提案し、SNSを通じて企業の「本音」が向こうから歩み寄ってくる便利な時代となりました。一方で、企業にとっては、求人広告の出し方・費用のかけ方が複雑化し、効果が見えづらいという課題もあります。

このように、雑誌や折り込み広告といった従来の伝統的な手法と、刻々とアップデートされるデジタル手法が混在する中で、予算をどこに投じ、いかにして自社の魅力を届けるか。企業には、これまで以上に高度で慎重な判断が求められています。

求人市場の『複雑化・多様化』がすすんでいる

もはや採用は単なる「募集」ではなく、緻密なマーケティング、あるいはファン作りのプロセスへと進化しました。この変化の激しい時代において、私たちには技術を使いこなしながらも、その先にある「人と人との確かな繋がり」を見極める力が、これからの採用とキャリアの鍵を握ることになりそうです。

💡おわりに

グロップジョイでは、人材派遣・アウトソーシングから外国人材の活用まで、企業の「人」と「現場」にまつわる課題解決を幅広くサポートしています。
「まずは資料だけ」「概算を知りたい」という方も、お気軽にご連絡ください。

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